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 技術情報 WCU−C13u 超小型無線モジュール
外観・動作モード


WCU-C13u
920MHz無線モジュール

※シールド板は実装されません

 

EXT-C13/26u+WCU-C13u
標準ピッチ拡張基板実装時
※シールド板は実装されません

 

WCU-CXMARM
拡張マザーボードに接続
Mode端子をジャンパーピンで設定
USB−シリアル変換ICを通してPCと接続


WCU-C13uは、超小型の920MHz帯無線モジュールです。
モード設定用入力ピン(Mode1、Mode2、ModeS)により動作モードが変わります。
標準ピッチ拡張基板に実装したときの配線と動作モード例を示します。


 ◆ シリアル通信モード
   外部CPUやPCからシリアルコマンドで通信

   パラメータ設定時にも使用

    

 ◆ 8ポートI/O入力モード
  I/O入力値(H/L)を送信
  インターバルタイマ、またはポートの入力変化による送信


  

 ◆ 4ポートI/O入力、4ポート+Vcc A/D入力モード
  I/O入力値(H/L)とA/D入力値(12bit)を送信
  インターバルタイマ、またはポートの入力変化による送信


  

 ◆ 4ポートI/O入力、4ポート出力モード
  I/O入力値(H/L)を送信、受信したポート値を出力
  インターバルタイマ、またはポートの入力変化による送信


  

 ◆ 8ポートI/O出力モード
  インターバルタイマ、またはポートの入力変化を受信して出力
  コマンドによるI/Oデータも受信して出力


  

 

※スリープ時の電流を極力下げるためにモード入力ピンのプルアップ・プルダウンは行っていません。
モード入力ピンはH/Lどちらかに固定する必要があります。
I/O入力ピンは、デフォルト時プルアップになっています。


シリアルコマンド

シリアル通信によるコマンドは次の通りです。

No.  コマンド  内 容  使用例  応答例  初期値 
    ID設定コマンド        
 1   SGI  グループIDの設定 0000〜FFFF  SGI123F CR+LF  sgi123F OK CR+LF  1310
 2  RGI  グループIDの読出し  RGI CR+LF  123Fh (grID) CR+LF  
 3  SMI  自分のID設定 0000〜FFFF  SMIF00A CR+LF  smiF00A OK CR+LF  0001
 4  RMI  自分のID読出し  RMI CR+LF  F00Ah (myID) CR+LF  
 5  SDI  宛先IDの設定※ 0000〜FFFF  SDI0513 CR+LF  sd0513 iOK CR+LF  0001
 6  RDI  宛先IDの読出し  RDI CR+LF  0513h (dsID) CR+LF  
           
   送信コマンド        
 7  TXD  標準送信(宛先IDを設定)  TXD000A112233 CR+LF  txdOK CR+LF  
 8  TXE  簡易送信(宛先IDはSDIによる)  TXE112233 CR+LF  txeOK CR+LF  
 9  TXC  文字列送信(宛先IDを設定)  TXCFF01k2denshi CR+LF  txcOK CR+LF  
 10  TXS  簡易文字列送信(宛先IDはSDIによる)  TXSk2denshi CR+LF  txsOK CR+LF  
 11  TXI  I/Oポート出力送信(宛先IDを設定)  TXI123408 CR+LF  txiOK CR+LF  
           
   他設定コマンド        
 12  SCH  チャネル設定 01〜4B(01〜75ch)  SCH3B CR+LF  sch3B OK CR+LF  26
 13  RCH  チャネル読出し  RCH CR+LF  3Bh (59ch) CR+LF  
 14  SPW  送信出力設定  SPW01 CR+LF  spw01 OK CR+LF  04
 15  RPW  送信出力読出し  RPW CR+L  02h (0dBm) CR+LF  
 16  SRM  無線通信モード設定  SRM07 CR+LF  srm07 OK CR+LF  07
 17  RRM  無線通信モード読出し  RRM CR+LF  07h (75kbps) CR+LF  
 18  SSM  シリアル通信モード設定  SSM03 CR+LF  ssm03 OK CR+LF  07
 19  RSM  シリアル通信モード読出し  RSM CR+LF  05h (38400baud) CR+LF  
           
   I/O入力モード時        
 20  SIT  インターバルタイマ設定  SIT01sc CR+LF  sit01sc OK CR+LF  01sc
 21  RIT  インターバルタイマ読出し  RIT CR+LF  01h (1x1sec) CR+LF  
 22  SRC  リトライカウント設定 (ポート入力送信のみ)  SRC01 CR+LF  src01 OK CR+LF  00
 23  RRC  リトライカウント読出し  RRC CR+LF  01h (retry count) CR+LF  
 24  SIM  インプットモード設定  SIM00 CR+LF  sim00 OK CR+LF  01
 25  RIM  インプットモード読出し  RIM CR+LF  00h (no pull)  
 26  SOM  アウトプットモード設定  SOM01 CR+LF  som01 OK CR+LF  00
 27  ROM  アウトプットモード読出し  ROM CR+LF  01h (reverse)  
           
   特殊コマンド        
 28  RFV  ファームウェアバージョン表示  RFV CR+LF  1.91 (Firm ver) CR+LF  
 29  RIF  各種設定読出し  RIF CR+LF  設定一覧表示  
 30  reset  リセット(小文字のみ対応)  reset CR+LF  resetOK CR+LF  
 31  ?  ヘルプ  ? CR+LF  コマンド簡易表示  
 32  sleep  スリープ(小文字のみ対応)  sleep CR+LF  sleepOK CR+LF  
 33  00h〜FFh  スリープ後の起動(ポート入力の変化で起動)  0(CR+LF 無し)  wake CR+LF  
 34  iniset  パラメータ初期化(小文字のみ対応)  iniset CR+LF  inisetOK CR+LF  

送受信例

送信・受信は、グループIDが合っていないと行えません。
また、宛先IDと受信側のIDが合っていないと出力されません。
ただし、宛先IDがFFFFの場合は、全てのIDで受信されます。
自己IDがFFFFの場合は、全ての宛先IDを受信します。


送信 TXDFFFF11223344 CR+LF
(宛先IDFFFFにデータ11223344を送信)

受信 1310:0001>FFFF:D:11223344:EC CR+LF
(グループID1310、送信元ID0001から宛先IDFFFFのデータ11223344を受信 RSSI値はEC)
※データは2バイト毎のascii 11の場合は、31h31hとなる


送信 TXC0002k2-denshi.com CR+LF
(宛先ID0002にキャラクタデータk2-denshi.comを送信)

受信 1310:0001>0002:C:k2-denshi.com:BA CR+LF
(グループID1310、送信元ID0001から宛先ID0002のキャラクタデータk2-denshi.comを受信 RSSI値はBA)
※データは1バイト毎のバイナリ ただし、CR、LFを除く


送信 TXI3344F1 CR+LF または、I/O入力モードによる送信
(宛先ID3344にポートデータF1を送信)

受信 1111:12AB>3344:I:F1:CC CR+LF
(グループID1111、送信元ID12ABから宛先ID3344のポートデータF1を受信 RSSI値はCC)


送信 I/O+A/Dモードによる送信
受信 2222:5501>2000:M:FF:0111,0222,0333,0444,0555:EE CR+LF
(グループID2222、送信元ID5501から宛先ID2000のポートデータFFを受信
 同時に、A/Dデータ0111,0222,0333,0444,0555も受信 RSSI値はEE)

    A/Dデータは、12bit(0000〜0FFF)リファレンス電圧4.3V
    ch0〜3+電源電圧(Vref4.3Vのため電源電圧が変動しても測定可能)
    A/Dの入力は、電源電圧以下の範囲
    RSSIは、符号付き1バイト数値


Node-REDによる設定・テスト




WCU-C13uの設定が簡単に行えるNode-REDによるサンプルコードを公開しています。 こちらをご覧ください。
上記のシリアルコマンドの代わりに各ボタンにより設定が可能です。
(別途Node-REDのインストールは必要になります)




I/O入力モード、A/D入力モードで送信されたデータが可視化できるようなサンプルコードも公開予定です。
各IDのデータを受信すると個別に振り分けてゲージやグラフを表示します。
(別途Node-REDのインストールは必要になります)

※Node-REDは、ブラウザ上で簡単にプログラムできる無償のツールです。
 各種ブロックを配線することでプログラムでき、ネットとの親和性が高いため短期間でIoTのテストが行えます。
 Node-REDホームページ


仕様

 項 目  仕 様
 電源電圧  2.2V〜3.6V
 消費電流  送信 20mW 40mA(Typ)
   送信 10mW 23mA(Typ)
   送信  1mW 12mA(Typ)
   受信 11mA(Typ)
   スリープ 平均1uA (Typ・リーク電流を除く)
   
サイズ  15x19mm アンテナを除く
   拡張基板搭載時 23x35mm  SMA拡張基板搭載時 23x48mm
   
 無線部  国内電波認証済み
 周波数  920MHz帯 916.0MHz〜929.45MHz 1〜75ch (200kHz/100kHz間隔)
送信出力  -10(0.1mW)〜+13dBm(20mW) chにより制限あり
通信速度  625bps(長距離)〜75kbps(高速) chにより制限あり
 通信仕様  独自形式 F1D
送信時間   動作モードによる 2.6ms〜4s
 休止時間  動作モードによる 50ms〜10s (連続送信時を除く)
キャリアセンス   動作モードによる なし、1ms、5ms
 送信データ長  動作モードによる 1〜220バイト
アンテナ   ワイヤー(標準)、ダイポール、GPなど
   
 動作モード  シリアル入出力、I/O8入力、I/O4入力+A/D4+Vcc 入力、I/O8出力など
   
 シリアル通信  通信速度 1200〜921600Baud
   8ビット ストップビット1 パリティなし (BUSY出力あり)
   
 A/D  4ch+Vcc 12bit Vref 4.3V
   
 その他、デバイス仕様  CPU ARM M3+M0, 周辺 I2C I2S UART SPI 15GPIO AES 8chA/D
   プログラムのカスタマイズも可能

基板寸法



WCU-C13u 基板寸法
基板厚さ 0.6mm  端子間隔 2mm



EXT-C13/26u+WCU-C13u 基板寸法
コネクタ間隔 2.54mm











EXTSMA-C13/26u+WCU-C13u 基板寸法
コネクタ間隔 2.54mm


 

種類によってU.FLコネクタのタイプやワイヤーアンテナ、SMAコネクタタイプがあります。アンテナは、アンテナの周囲に金属物を近づけないように設置してください。

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