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 技術情報 SmartRF Studio 通信テスト・レジスタ設定ツール
概要

TI社 SmartRF Studioは、TI社無線チップ専用の通信テスト・レジスタ設定ツールです。弊社WCU-CXMを通してWCU-Cシリーズ基板の通信テストやレジスタの設定が行えます。SmartRF Studioは無償でダウンロードが可能です。
ノートPCにWCU-Cシリーズ+WCU-CMXを接続したものを2セット用いて、このツールを使用すれば、簡単に通信のテストが行えます。また、設定したレジスタ値は書き出しも行えるため、プログラミングの補助ツールとしても役立ちます。
※ ご質問につきましては、弊社までお問い合わせください。

ダウンロード

TI社 ホームページからSmartRF Studioをダウンロードしてインストールを行います。
こちらのページから無償でダウンロードが可能です。
http://focus.tij.co.jp/jp/docs/toolsw/folders/print/smartrftm-studio.html#supportsoftware
SmartRF(TM) Studio
zipファイルを解凍してインストールします。

起動方法



SmartRF Studioを立ち上げてからWCU-Cシリーズ基板をのせたマザーボードWCU-CMXをUSBケーブルで
PCに
接続します。自動的にSmartRF Studioが認識を行い、下のように表示されます。
認識されない場合は、マザーボードWCU-CMXのMB RST スイッチを押してリセットを行うか、USBケーブルを抜き差ししてください。
最初に使用する場合は、ドライバのインストールの必要性があるかも知れません。このときは、SmartRF Studioをインストールしたフォルダにある \Texas Instruments\Extras\Drivers を指定してください。

※ 1台のPCに同一のIDを持つWCU-CMXを2台以上接続すると認識できませんのでご注意ください。
   (同時に複数台ご購入の際は、IDを変えてお送りしています)



ボードが認識されると 下のリストに表示されますので、その段をダブルクリックしてDevice Control Panel を開きます。
このように各レジスタの設定画面が表示されます。

※ WCU-CXMのファームウェアが古い場合、Startボタンを押すとUpdate Firmware!の警告がでることがあります。「Open Control Panel」を選択すると動作いたします。ファームウェアの更新は弊社で行えますのでお問い合わせください。



使用方法

 通信テストはEasy ModeとExpert Modeの2つのモードがあります。

■ Easy Mode
  Easy Modeはパケットの内容を簡単に設定して送受信を行います。このときの通信エラー率などが表示されます。

    Packet RX パケット受信
   Select Configurationで転送速度を指定します。例えば、High data rateで250kBaud を選択します。
   Packet RXタブを選択して Start ボタンを押すとパケット受信を開始します。
   Stop ボタンを押すとパケット受信が中止されます。



   Packet TX パケット送信
   Select Configurationでの欄で転送速度を指定します。たとえば、受信側と同様に250kBaudを選択します。
   パケットの内容にソースアドレスやデスティネーションアドレスを設定します。
   Packet TXタブを選択して Start ボタンを押すとパケット送信が開始され、
   パケット数のカウントを表示します。
   StopTXボタンを押すとパケット送信が中止されます。
   Packet RX(連続受信)側で受信が始まると、受信したパケット数やエラーレートなどの表示が行われます。




Packet RX (パケット受信)側の表示

■ Expert Mode
  連続送受信、パケット送受信及びコマンドモードがあります。(以下の説明ではコマンドモードは割愛いたします)
  連続送受信は、継続的に送信・受信を行い、受信側に現在の受信レベル(RSSI)が表示されます。
  パケット送受信は、設定されたパケット長・パケット数の送信・受信を行い、そのときのエラー率などが表示されます。
  ● 連続送受信テスト
    Continuous RX 連続受信
    Typical Settingsの欄で転送速度や変調方式を指定します。例えば、500kBaud MSKを選択します。
    周波数を変更する場合は、RF Parametersの欄に設定周波数を入れてエンターキーを押します。
    (設定周波数により値が端数になる場合もあります)
    Continuous RXタブを選択して Start ボタンを押すと連続受信を開始します。
    連続受信時は、下に現在のRSSI値とグラフが表示されます。
    Stop ボタンを押すと連続受信が中止されます。



  Continuous TX 連続送信
  Typical Settingsの欄で転送速度や変調方式を指定します。例えば、500kBaud MSKを選択します。
  周波数を変更する場合は、RF Parametersの欄に設定周波数を入れてエンターキーを押します。
  (設定周波数により値が端数になる場合もあります) Continuous RXで設定した値と同じにします。
  Continuous TXタブを選択して Start ボタンを押すと連続送信を開始します。
  Stop ボタンを押すと連続送信が中止されます。
  連続送信を入り切りすると、Continuous RX (連続受信)側のRSSI値が変化します。





Continuous RX (連続受信)側の表示


  ● パケット送受信
    Packet RX パケット受信
    Typical Settingsで転送速度や変調方式を指定します。例えば、250kBaud MSKを選択します。
    周波数を変更する場合は、RF Parametersの欄に設定周波数を入れてエンターキーを押します。
    (設定周波数により値が端数になる場合もあります)
    Packet RXタブを選択して Start ボタンを押すとパケット受信を開始します。
    Stop ボタンを押すとパケット受信が中止されます。




  Packet TX パケット送信
  Typical Settingsの欄で転送速度や変調方式を指定します。例えば、250kBaud MSKを選択します。
  周波数を変更する場合は、RF Parametersの欄に設定周波数を入れてエンターキーを押します。
  (設定周波数により値が端数になる場合もあります) Packet RXで設定した値と同じにします。
  Packet TXタブを選択して Start ボタンを押すとパケット送信が開始され、
  パケット数のカウントを表示します。
  StopTXボタンを押すとパケット送信が中止されます。
  Packet RX(連続受信)側で受信が始まると、受信したパケット数やエラーレートなどの表示が行われます。




Packet RX (パケット受信)側の表示

以上のように、送受信のテストを行うことが可能ですが、送信出力やバンド幅など各種パラメータを変更することで、用途に合わせた設定値を選択することができます。



■ 設定値の書き出し
  SmartRF Studio で設定したレジスタ値を書き出すことができます。
  Register Viewの欄にRegister exportボタンを押すとCodeExportの画面が現れます。




左下にある C51 SFR definitions などをダブルクリックするとレジスタ値が Previewの欄に表示されます。
Previewの欄からカット&ペーストでプログラミング時に使用することも可能です。



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